読み方辞典いろいろ [音訳について]
大変遅くなりましたが、読み方辞典いろいろご紹介します!
(かよちゃんからの投稿です)
くれぐれも参考ですので、100%正しいとは思わないで下さい。
地名はともかく、人名については、
特に本人の確認をいちいち取っているわけではありませんのでご注意!
郵便番号検索システム郵次郎
http://yuujirou.twinspark.co.jp/zips
Mapion 住所一覧
http://www.mapion.co.jp/address
NACSIS Webcat
総合目録データベースWWW検索サービス
http://webcat.nii.ac.jp
人名録
http://www.ctk.ne.jp/~kai-6344/
音訳の部屋【オリジナル読み方辞典】
http://hiramatu-hifuka.com/onyak/onyindx.html#original-mokuji
音訳って知ってますか? [音訳について]
「音訳」とは、視覚障害など文字を読むことが困難な人の為に、文字を音声に訳することです。
訳するということは、ただ読めば良いということではなく、情報を相手に伝えなければなりません。
情報を伝えるということは、当たり前のことですが、相手に伝わらなければ伝えたことにはなりません。
正確であることはもちろん、聞く人が聞き間違えないような配慮、長い間聞いていて疲れないような配慮等、さまざまな配慮を必要とされます。
では、どんな配慮が必要か?という話を始めると、とても長くなりますので、追々していくとして...ここでは、ひとつだけ触れておきます。
聞く人のことを理解する
聞く人がどのような状態で聞くのか、何のために聞くのか等、相手のことを考えてみると、どのような配慮をすれば良いかということに自ずと気付くと思います。
相手の為に何かをする時に相手のことを理解しようとするのはボランティアの基本ですよね。そうでなければ、ただの自己満足や押し売りになってしまうのではないでしょうか。
さまざまな情報提供 [音訳について]
最近では、図書館にたくさんの点字図書や音訳テープが揃っています。しかし、日常生活の中で、必要な情報は図書だけではありません。
町内の回覧板、チラシ広告、請求書、ダイレクトメール等、ポストに入ってくるものだけでもたくさんあります。このような情報は、正確さだけではなく迅速さも必要とされます。
また、人によって趣味や興味が違うように、情報も人によって必要なものとそうでないものがあります。お店の開店チラシ、美容院や飲食店の割引券、音楽会や展覧会の情報、電化製品やスポーツ用品の新商品情報等等。
生活情報以外にも、教科書や参考書等仕事や勉強に必要な図書、逆に娯楽の為に、バラエティ関係の雑誌、カラオケ用の歌詞、ゲームの攻略本など、個々のニーズを考えたら切りがありません。
人が情報を得る手段として、視覚の他に、聴覚、臭覚、味覚、触覚などがありますが、その中で視覚は全情報の80%を占めていると言われています。
高齢者の中途失明者等、点字を読めない人が増えてきている昨今では、音訳のニーズが増えてきているようです。
私たち音訳グループポッポでも、視覚障害者に限らず、その他の障害の為に文字が読みづらい方や視力が衰えてきた高齢者など、さまざまな対象者への音訳提供を行っています。
聴覚で理解できる録音図書を作るために [音訳について]
私たちの録音している図書はどのように聞こえているのでしょうか?
視覚障害者にとって録音図書とは、晴眼者が読む墨時の本と同じです。
例えば表紙の破れた本を私たちは買うでしょうか?
印刷の不鮮明な本を、文字の不ぞろいな本を買うでしょうか?
【ライトハウス 録音通信より抜粋 久保洋子】
言いよどみ、発音不明瞭などは印刷の不鮮明な本と同じです。本を見ていると納得してしまうことでも、原本を見ないで聴いて解るようでないと困ります。又、利用者はピッチアップして聴くことが多いので校正の時には細かくチェックして下さい。
項目の前後、文章の切れ目、会話の切れ目、段落などの間はそれぞれ意味のあるものです。極端に長い間や不揃いな間は理解を妨げてしまいます。訂正の時には間も含めて前後をしっかり聞き直して下さい。
初めの枠、各巻の枠、終わりの枠は、本の表紙のようなものです。枠がきちんとしていない録音図書には信頼がおけません。音声訳者はもちろん校正者も枠をきちんとチェックすることが必要です。
録音図書凡例は、本の内容がまだ解らないうちに聴くものです。本の内容がわからなくても理解できる凡例を考えて下さい。
写真や図表などで説明を省略するとき、毎ページのように省略のコメントが入るのは、聴いていると省略だけが気にかかって来ます。録音図書凡例を活用する等処理の方法を考えて下さい。読み始める前に全体を通しての処理をよく検討して下さい。
文章の切り方、続け方を間違えると文意が伝わりません。校正するとき、文字と音声を照らし合わせるだけでは録音図書の校正とは言えません。文意が伝わる読みになっているかを細かくチェックして下さい。
音声訳には、アクセントの習得が必要です。すぐに完ぺきというのは難しいかも知れませんが、意味が正しく伝わらないと思われるときは訂正して下さい。アクセントと共に無声化、鼻濁音も習得して、よりよい音声訳者を目指しましょう。
以上、思いついたことを並べてみました。この読みで正しく伝わるのかを判断するにには、利用者の立場で録音図書を聴いてみることが近道です。グループでお互いに皆のテープを聴く機会を持つのはとてもいい勉強になります。どんな読みが聴きやすいのか、どんな説明が解りにくいのか、いろいろな例があると皆で上達することができます。
下調べ、下読みとお忙しいとは思いますが、私たちも耳で読書をしてみましょう。原本をみたくなったらその録音図書はいい本ではないかもしれません。(中味が難しいのは別です)校正者は目の前の音声訳者にやさしくするのではなく、利用者に優しい校正を心がけて下さい。
聴覚で理解できる本を作るためには、私たちはもっともっと勉強しなければならないようです。